【新唐人2011年10月3日付ニュース】化学肥料の使いすぎが指摘される中国。特に野菜と果物で深刻だそうです。結果、環境汚染のほか、硝酸塩の残留による人体への害も案じられています。
報道によると、中国で野菜の一大産地として知られる山東省寿光市では、ハウス栽培の化学肥料の使用量が全国平均の4倍。中国農業大学の巨教授は、化学肥料の過度な使用は野菜や果物に集中していると指摘。特に窒素肥料の使用過多は、硝酸塩の残留を招き、人体に害を及ぼすと警告します。
中国農業大学資源・環境学院 巨暁棠教授:「肥料の使い方が適切でないと、病害虫が増え農薬使用量も増えます。倒伏も深刻になり減産を招きます。海外の作物と比べると、大陸の野菜・果物は質が悪いです。肥料のやりすぎが原因です」
中国では、化学肥料の使用量が年間5,400万トンに及び、なかでも窒素肥料が3,300万トンを占めます。巨教授は、中国の窒素肥料の使用量は30%減らせると指摘します。
中国農業大学資源・環境学院 巨暁棠教授:「通常 有機肥料・落ち葉を主に使い、化学肥料で補完すると、土壌の窒素や微生物が増えます。窒素肥料だけに頼ると、土壌の養分が偏り、土壌の質が下がります」
化学肥料を過度に使用すれば、水や大気の汚染も招くと警告。過度な窒素やリンが川や海に流れ、富栄養化を招きます。また窒素による大気汚染や、窒素酸化物による温暖化の恐れもあります。
新唐人テレビがお伝えしました。
中国化肥使用过量蔬果尤其严重.html